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ひろちゃん4649

Author:ひろちゃん4649
ひろちゃんのブログへようこそ! 
この主、会社を定年退職して5年。なけなしの年金を頼りに果樹栽培とこれに発するところの遊びを楽しんでいる、青春真っ只中のおのこじゃ。近所の遊び仲間と遊び歩いているから、遊び方を知りたい人は時々ご来訪を! 
オット 忘れていた。果樹栽培はワシのビジネスだから、そのうち収穫できるようになったら是非とも試食してみてくれ。

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松風
 今日は謡の稽古日、「松風」の二回目だ。先生が謡ってみせてくれ次に自分が謡う、というのをこの「松風」は4回で勉強するのだ。


 この曲は在原行平が須磨に配流されたときに心を留た二人の海女姉妹が、亡くなった後も同じく亡くなった行平を偲んで狂うという話しである。行平の「わくらはにとふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつヽわぶと答へよ」の歌と共に、その曲趣の素晴らしさで「熊野松風に米の飯」という諺があるくらいおもしろくて飽きない曲なのだ(そうだ)。


 そういうことになると単に節付けを勉強するだけでなくて、謡本を深読みしなくてはなるまい。ワシが一番関心があったのは行平という一人のオトコをめぐって二人の姉妹の気持ちがどう表現されるのか、という点だ。謡本の中にある謡い方の注に注目してワシ流の解釈をしてみた。


 旅の僧が汐汲みから塩屋に戻ってきた姉妹に宿を貸してくれと頼むところから始まる。年長者が大事にされるということなのか姉であろう「松風」が主人公(シテ)、妹の「村雨」は松風の従僕(ツレ)という体である。


   僧(スラリ)  いかにこれなる塩屋乃内へ 案内申し候

   ツレ(サラリ) 誰にて渡り候ぞ

   僧(スラリ)  これは諸国一見の 僧にて候
        一夜の宿を 御貸し候へ

   ツレ(サラリ) 暫く 御待ち候へ
           主にその由 申し候べし
             :
             :

   シテ(閑カニ) 余りに見苦しき 塩屋にて候程に
           お宿ハ叶ふまじきと 申し候へ

   ツレ(サラリ)   :
           お宿ハ叶ふまじき由 仰せ候

        (お姉さんがダメって言ってるからダメよ)

   僧(スラリ)  いやいや見苦しきハ 苦しからず候
           出家の事にて候へば
           平に一夜を明させて賜はり候へと重ねて 御申し候へ

   ツレ(カヽッテサラリ) いや 叶ひ候まじ

        (お姉さんはダメって言ったらきかないの。ダメですよ)

   シテ(カケテタップリ) 暫く
     (スラリ)     月の夜影に見奉れば世を捨人
                 :
                 :
               蘆火にあたりてお泊りあれと申し候へ

   ツレ(サラリ)     此方へ 御入り候へ

        (また始まった、お姉さんの気まぐれが。さあどうぞ)

   僧(サラリ)      あら嬉しやさらばかう 参らうずるにて候

   シテ(閑カニ)     始めよりお宿 参らせたくハ候ひつれども
               余りに 見苦しく候程に
               さて否と 申して候

                :
                :
        (僧が行平の歌と共に回向したことを告げると二人は萎れてしまう。
         僧の問に二人は松風村雨の亡霊だと告げ経緯を語る。そのうちに
         姉は想いが余り狂う)

   シテ(シットリ)    三瀬川絶えぬ
               涙の憂き瀬にも
               乱るヽ恋の
               渕ハありけり
     (カカル)     あら嬉しやあれに行平のお立ちあるが
               松風と召されさむらふぞやいで参らう

   ツレ(サラリ)     浅ましやその御心故にこそ
               執心乃罪にも沈み給へ
               娑婆にての妄執をなほ
               忘れ給はぬぞや
               あれハ松にてこそ候へ
               行平ハ御入りもさむらはぬものを

         (イヤだわ、そんな心だから執心の罪を得てしまうのです。
          死んでも娑婆の妄執を忘れないんだから、この人は。
          あれは松ですよ、お姉さん。
          行平さんじゃ有りませんよ)

   シテ(気ヲカケ)    うたての人乃 言い事や
               あの松こそハ 行平よ

               たとひ暫しハ別るヽとも
               待つとし聞かば帰り来んと
               連ね給ひし言の葉ハ如何に

       (立別れいなばの山の峰に生ふる松とし聞かば今帰り来む 行平 古今集)


   ツレ(サラリ)     げになう忘れてさむらふぞや
               たとひ暫しハ別るヽとも
               待たば来んとの言の葉を

          (ああ ホントに忘れていたわ。
           例え暫らくは別れていても待っていてくれるなら
           必ず来るから、って約束してくれたわね)

   シテ(閑カニ)     此方ハ忘れず松風乃立ち返り来ん御音信

          (松風と一緒に帰るからって、私は忘れてなんかいないわよ)

   ツレ(サラリ)     終にも聞かば村雨の
               袖しばしこそ濡るヽとも

          (村雨で袖が濡れたって音信が聞けるなら)

   シテ(気ヲカケスラリ) まつにかはらで帰り来ば

         (待つという約束が松の色のように変わらないで帰ってくるなら)

   ツレ(サラリ)     あら頼もし乃

   シテ(気ヲカケ確カリメニ) 御歌や

   地(カヽッテタップリ)  立ち別れ



 行平をめぐる性格の違う二人のオンナ。情熱一筋に突っ走る姉松風、その姉を冷ややかに見つめながら村雨自身も忘れられない行平への恋情。この詩といい、節付けといい、ウン これはやっぱり米の飯だな。        



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