投稿日:2012-04-11 Wed
道の辺に清水流るヽ柳陰
清水流るヽ柳陰
暫しとてこそ立ちとまり
涼みとる言の葉乃
末の世々までも
残る老木(おいき)ハ懐かしや
遊行柳 上歌
早春に芽吹く柳、他の木は未だ枯れ枯れとしている中で優しい緑を見せてくれる。蕎麦うちま専科の帰路、目に付いた。傍には小堰が流れている。ここは篠ノ井から川中島を抜け須坂に続く古い街道だったのかも、と思うが今は立派な道になっている。きっと夏のカンカン照りを行く旅人には柳陰が格好の休みどころだったに違いない。
だいたい柳は河原のような荒地に生え大きな木になる。子供の頃、家の裏を流れる大川端に一本の柳が川の上にのしかかるように生えていた。その柳によじ登り枝から向こう岸に飛び降りて遊んだ記憶がある。その柳の下は淵になっていて向こう岸から釣竿を出すと丁度日陰になって具合よく釣りができた。今は3面をコンクリートで固められて昔の面影は全く無い。頭の中にあるそういう景色を絵に画いて残したいと思うがワシにはそういう技術は全く無い。
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